新規性
・現場打ちコンクリートによる施工から、コンクリート製剛性防護柵とL形擁壁を一体化したコンクリート二次製品によるプレキャスト化を図った。
・現場打ちコンクリートからプレキャストへ変更するにあたり、以下の二点が改善された。
一点目が、剛性防護柵の部分は基準にて形状が決まっているが、擁壁部分についてはプレキャスト製品の特性を生かし、断面のスリム化を図った。
二点目は、従来工法の現場打ちコンクリートの場合、橋梁や高架などの高所での型枠工や鉄筋組立など多工程の作業が必要であった。プレキャスト化することにより、現場での据付作業のみとなり、作業工程が簡素化された。
・衝突荷重に対して安全な構造とするため、天端部、底版部にジョイントボルトを用いて製品同士を連結した。
期待される効果
・現場打ちコンクリートからプレキャスト製品にすることで、現場での鉄筋組立、型枠設置等の作業が不要となり、工期短縮が可能。
・高所での鉄筋組立、型枠設置などの危険作業、および下からの前面足場、転落防止柵の設置が不要であり、作業の安全性が向上する。
・施工工程が機械作業による据付のみで、簡素化され、省人化が図れる。
適用条件
① 自然条件
・クレーンで製品を敷設するため、強風時には十分な注意が必要。
② 現場条件
・製品の搬入路、仮置き場、クレーンなどが設置できる施工ヤードが必要。
③ 技術提供可能地域
・全国に提供可能。
④ 関係法令等
・特になし。
使用する機械・工具