新規性
・ベースプレートと支柱の固定方法はピン構造になっており、さらに上部・下部ケーブルとアンカーの間に緩衝装置を設け柔軟な構造で落石を受け止める。
・落石エネルギー100kJを受けた場合の変形量は、支柱間6mにおいて2.6m。200kJを受けた場合の変形量は、支柱間6mにおいて2.7mになるため斜面の中腹(3m程度斜面上)へ設置する。(50kJ型、100kJ型の場合、鋼製部材はφ12、ネットはφ3.2×50×50、緩衝装置φ12。200kJ型の場合、各ケーブルはφ16、ネットφ4.0×50×50、緩衝装置φ16になっているので変形量はエネルギー量に比例しない。)
期待される効果
・コンクリート基礎を必要としないため、施工費が経済的。
・落石が支柱に衝突して変形した支柱を交換する場合、根本がピン構造(ボルト1本で支柱をベースプレートに固定している)のため、ピンを抜くと支柱を交換できる。
・斜面に防護柵を取り付けるアンカー穴を削孔する程度で、地形の改変なしで施工可能であるため周辺環境へ与える影響は少ない。
適用条件
① 自然条件
・豪雨、強風、降雪時には施工をしない。
② 現場条件
・作業スペースとして足場幅約2m×32m(施工延長)+2m×2m×6箇所=88m2。
・材料仮り置き場面積としては、施工延長30mの場合、約10m×9m=90m2のスペースが必要。
③ 技術提供可能地域
・日本全国技術提供可能。
④ 関係法令等
・特になし。
使用する機械・工具