新規性
従来は、鉄製などの埋設型枠を利用して既設側溝の頂版を現場打ちコンクリートで打設し、舗装面まで嵩上げして暗渠化していたが、下記のような問題があった。
・現場打ちコンクリートの養生を必要とするため、早期解放ができなかった。また、暗渠化工事と、舗装改修工事が別工程になっていた。
・頂版コンクリートとアスファルト舗装の継ぎ目に軽微な段差が生じ、車椅子などが快適に走行することができなかった。
・鉄製型枠の場合、長期的には腐食の懸念があった。
アクアドレーンは5mm幅の多数のスリット穴付きの埋設型枠とし、またコンクリートではなく排水性舗装により暗渠化することにより、これらの事項の改善を図った。
期待される効果
・単純工事のため従来工事に比べ工期を大幅に短縮でき、またコンクリートの養生が必要ないため現場を早期解放することができるる(場合により即日復旧が可能)。また、既設側溝の暗渠化工事と、舗装の改修工事を同日にすることができる。
・工期短縮により、交通渋滞の緩和、乗入れ制限の緩和、安全管理費などの削減が図れる。
・コンクリートとアスファルト舗装の継ぎ目がなくなり、側溝上も車道・歩道と同じアスファルト舗装となるので、障害者の車椅子などに対して、より一層のバリアフリー化ができる。また車や人も安全・快適な通行ができる。
・雨水は排水性(透水性)舗装からアクアドレーンのスリットを通じて直接側溝内に取り込むことができ、側溝上面が全面透水となるため、高い排水能力をもっている。
・施工方法が非常に単純化されており、熟練工を必要としない。また、従来に比べ簡単に排水性舗装に対応することができる。
・アクアドレーンは、レジンコンクリート製、または高強度コンクリート製の為、耐久性に優れ、腐食の心配がない。
また、その他の製品特徴として、
・表面に授けられた集水溝により雨水が全面から縦横無尽に排水穴に集められるため、高い排水能力がある。
・スリット穴の幅は5mmのため、一般的な排水性(透水性)舗装用のアスファルト混合物が側溝内に落ちることはない。
・スリット穴は上面より下面を広く設計してあるため、アクアドレーン自体は目詰まりしにくい。
適用条件
① 自然条件
・特になし。
② 現場条件
・一車線規制が必要。
③ 技術提供可能地域
・全国。
④ 関係法令等
・特になし。