新規性
・コンクリートの浮き、はく離、ひび割れ等を調査員による直接目視やハンマー打撃による打音作図して解析する方法から赤外線熱画像および可視画像を同時に撮影し解析する方法に変えた。
期待される効果
赤外線熱画像および可視画像を同時に撮影し解析する方法に変えたことにより、以下の効果が期待できる。
・画像解析により損傷部を検出するため、個人差がなく、再現性が高くなり、品質が向上する。
・現地作業が画像撮影のみとなるため、調査期間が大幅に短縮される。
・高所作業車等の仮設費用が軽減でき、トータルコストが低減できる。
・地上からの画像撮影が可能なため高所作業が不要となり安全性が向上する。
・調査機材がカメラ類やノートパソコンで、移動や設置が迅速にできるため、施工性が向上する。
・撮影した画像から損傷を検出するため構造物へのチョーキング等が不要となり、周辺住民等への不安を煽らず周辺環境への影響が小さくなる。
適用条件
① 自然条件
・日射や大気温の変動などにより、対象面に温度変化が生じること(一日の気温差が3℃以上となること)
・降雨、降雪、濃霧でないこと
② 現場条件
・対象物に対して30°以上の撮影角度を有すること。
・作業スペースとして2m×2m=4m2程度必要
③ 技術提供可能地域
・制限なし。
④ 関係法令等
・特になし。