新規性
・パソコンによるトータルステーションの自動制御が可能になり、設定した日時・時刻で自動観測・遠隔観測を行うことができる。
・観測した結果・変位等を自動で登録したアドレスにメール送信することができる。
・軟弱地盤動態観測で発生する沈下パイプの傾きに対し、変位予測機能を取り入れ継続的な観測が可能になる。
期待される効果
●構造物の変位観測
・自動観測を行うことによって、リアルタイム観測や省力化/省人化を図るとともに、安全性や施工性が向上する。
・観測計画をスケジュール管理することにより、観測の最適化を図ることができる。また、異常値検出後の観測計画変更にも臨機応変に対応できる。
・複数名に同時にメールで観測結果を周知することで情報の共有化ができる。
・異常値検出時にも関係者にメール送信することで、早期に対処が可能となる。
●軟弱地盤動態観測
・自動観測/遠隔観測を行うことで、省力化/省人化を図るとともに動態観測の施工管理効率が向上する。
・従来、沈下パイプは地盤変位によって傾きが生じ、自動観測の継続が困難になりやすかったが、沈下パイプ変位予測機能を取り入れることで、観測の継続が可能となる。
・「軟弱地盤動態観測システム」との連携により、軟弱地盤上における盛土の挙動把握がスムーズになる。
・専用の自動観測ボックスを使用することで、現場設置及び養生の経費を削減し、観測時以外のトータルステーションを安全に保護することが可能となる。
適用条件
① 自然条件
・トータルステーションによる観測およびパソコンの動作が可能な自然条件であること。
・天候不良時(強雨・濃霧・降雪)は観測精度が低下する。
・プリズム汚れの場合は観測精度が低下する。
・プリズム計測に限る。ノンプリズム計測は非対応である。
② 現場条件
・トータルステーションと各観測点間の視通が確保できること。
・トータルステーションおよびパソコン動作用の電源が常時確保できること。
・軟弱地盤動態観測に用いる際は、軟弱地盤対策工指針に準拠する。
③ 技術提供可能地域
・制限なし。
④ 関係法令等
・特になし。